大手メーカーを新卒2年で辞め、ベンチャー企業に就職してから早三年。
転職する前に、しっかりと考えをまとめようと思って書いたリストが出てきました。
その名も、
メリット、デメリットリスト
です。
転職する事によるメリットとデメリットを書いて、メリットの方が大きいな、と判断したからこそ、私は転職をしました。
今日はこのリストがあっていたのか、それとも誤算だったのか、振り返ろうと思います。
1. リストを公開します
まずはその時に書いたリストを公開します。
ちょっと長いのですが、メリットもデメリットも、同じくらいの個数を書いていて、どちらも約20個ありますね。
転職する事のメリット
- 100%の力で働ける
- ダサくなるなる。工場臭くなくなる
- 新しい物を常に追い求められる
- 社長になれる確率が上がる
- 頭おかしい人間と合わずに済む
- パソコンのスペックが上がる
- 複雑怪奇な仕様書を書かなくて済む
- 1人で責任のある仕事ができる
- 成長できる
- かっこよくなれる
- 月曜が苦しくなくなる
- 将来の夢を見られる
- 人類の発展に直接的に貢献できる
- 好きな事ができる
- 時間的に自由になる
- 海外に行ける
- 朝が辛くなくなる
- 会社を誇れる
- 上司を誇れる
- 美味しいものが飲み食いできる
- 給料の高い会社に転職できる可能性が上がる
- 変な社内システムに付き合わなくて良い
転職する事のデメリット
- 築いた人脈がなくなる
- ベンチャー企業がワンマンかもしれない
- 犯罪に巻き込まれるかも
- 無職になるかも
- 昇給がないかも
- 病気になっても助けてくれない
- 大企業勤務というステータスがなくなる
- ボーナスの喜びがなくなる
- 大きなプロジェクトに携われなくなる
- 責任を全て自分で負う
- 困った時に誰も助けてくれない
- 大企業の役員になるという夢はなくなる
- 安定がなくなる
- 社会的信用がなくなる
- 税金があがる
- 親や彼女親の受けが悪くなる
- ローンがし辛くなる
- 土日がなくなる
いかかだったでしょうか。
雑感として、どちらも8割くらいは、3年経った今でも合っているなと思います。
2. 転職する事のメリットを振り返る
転職した後のメリットは、殆どが当たっていたと感じます。
これらのメリットが覆っていたら、恐らく、またすぐに転職していたでしょう。
特に、
- 100‰の力で働ける
- ダサくなるなる。工場臭くなくなる
- 新しい物を常に追い求められる
- パソコンのスペックが上がる
- 1人で責任のある仕事ができる
- 成長できる
- 将来の夢を見られる
- 人類の発展に直接的に貢献できる
と言う、
仕事のやりがい
に直結する部分に関しては、転職前の期待と変わりませんでした。
100%の力で働かないといけないので、私のスケジュールは常に一杯です。
そして、そのスケジュールをこなすために、
スケジュールの管理方法
はかなり最適化されてきました。自分のタスク管理に、凄く時間をかけています。
前職の話ですが、上に上司がいたり、プロジェクトの進行が遅かったりすると、無理しなくても仕事が進んでいってしまいます。
それが楽、と言う人もいますが、そういったぬるま湯の環境にこの3年間浸かっていたら、と思うとゾッとします。
また、
- ダサくなくなる。工場臭くなくなる。
- かっこよくなれる
というのは、かなり実感しています。
特に前職と同系列の会社(メーカー)の、若手の方々とお話をすると、羨ましがられます。
オフィスおしゃれですね。いろんな最先端の仕事をしてるんですね。
と言ってもらえます。
これらの言葉は、非常に仕事へのモチベーションになります。
もちろん、私はメーカーに勤めている方も、着々と物を作って、利益を上げていて、立派だとは思います。
私にはベンチャー企業があっていました。
逆にリストとずれていると感じているのは以下の点です。
- 朝が辛くなくなる
- 会社を誇れる
- 上司を誇れる
これらは転職して1年半くらいは正しかったです。
しかしながら、3年目になると、色々と会社の嫌な点や、上層部の嫌な点が見えてきて、
会社を誇れない、上司を誇れない
と思う日が時々出てきました。
会社はやはり人間関係が1番大事です。しかしながら、それは些細な事で崩れてしまうのです。
上層部と些細な事で揉めると、朝起きるのが辛く感じることもあります。
まぁ、ようやく普通の社会人に戻った、という感じでしょうか。
3. 転職する事のデメリットを振り返る
デメリットリストですが、そんな事なかったな、と思う点は以下です。
- 築いた人脈がなくなる
- 無職になるかも
- 大きなプロジェクトに携われなくなる
人脈は確かに少しはなくなりました。
メーカー時代の取引先とか、同期とかですね。
しかし、私にとって大切な人達は今でも繋がっています。
今でも飲みに行ったり、一緒にビジネスを考えたりする仲です。
また、無職になる心配は実はしていません。
LinkedInという社会人用SNSをやっているのですが、よくヘッドハンティングのメッセージが来るのです。
給料が下がる不安はありますが、食いっぱぐれる心配はありません。
大きなプロジェクトというのも、結構関わる機会があります。
もちろん、下請けという立場になりましたが、より現場に近く、色々なプロジェクトに関われるという意味では、やりがいがとてもあります。
また、覚悟をしていたけど、やっぱり辛いなと思うデメリットは以下の点です。
- ベンチャー企業がワンマンかもしれない
- 昇給がないかも
- 病気になっても助けてくれない
- 大企業勤務というステータスがなくなる
ベンチャー企業だと人が少ない分、上層部のとの関わり合いが強くなります。
これは自分の意見を直接通しやすいメリットも勿論ありますが、
逆風が拭くと直接ダメージを被る、
というデメリットもあります。
要は、私の失敗で会社が損失を被ったり、代表が謝りに出ていかないといけなくなったりした時、
会社のトップである人間に直接怒られます。
それこそ、来年の昇給はないとか、このプロジェクトは閉じてやる、とか、言われます。
近いからこそ、これは辛いですね。
また、昇給の金額は低く、大企業のステータスがない点は、覚悟をしていたとはいえ、やはり辛いです。
今でこそ、前職よりも給料は高いですが、
前職は30代前半で役職に就くと、一気に給料があがるようでした。
自分も30代前半までに、給料をそこまであげられるのか、というと、見通しがたっていないので、また転職をするとか色々と考えないといけません。
それこそ、
「転職なんてしなければよかった」と、いつか本気で思うんじゃないか
と言う事が凄く怖いのです。
また大企業のステータスがないのも、思ったりより嫌でしたね。
そんなこと考えるなら、転職なんてするなよ
なんて言葉が聞こえてきそうですが、
大手金融のAくん、
大手メーカーのBくん、
大手コンサルのCくん、
ベンチャーの私
みたいな組み合わせで一緒にいると、劣等感に包まれてしまう事があります…
これはもう自己スキルを高めるのと、仕事で成功を収めるために頑張るしかないですね。
何かを当てれば、会社も潤いますし、それが自分に直接返ってきます。
それ希望に頑張るしかないです。
4. 転職は慎重に
いかがだったでしょうか。
転職前にしっかりとリスト化して、デメリットを明確化していた私ですら、そのデメリットが辛いと思ってしまっています。
それだけ転職というのは、賭け事と同じで、後悔するリスクが高いものとも言えます。
転職業界は、転職エージェントが儲かる仕組みがあります。彼らは人々が転職すればするほど、儲かります。
そりゃ〜、転職したらハッピーだよ
なんて、嫌でも煽りますよね。
これらのエージェントの言葉や、広告に騙されないように、きちんと自分の意思で転職するか今の企業に残るかを選択することをお勧めします。
転職なら〇〇
ではなく、
転職は慎重に!