大手メーカーを新卒で辞めて、ベンチャー企業で管理職になりました。
30手前にして管理職なんて、メガベンチャーやベンチャー企業、外資系企業には珍しくありませんが、古典的な大手日本企業では滅多にありません。
転職してから2年経って、管理職を任されていますが、この歳で管理職の経験ができる事は非常に有難いことだと思っています。
今日は、管理職として学んだ事を3つ共有したいと思います。管理職の方々は勿論の事、いずれは管理職となる若手の大手企業社員の方も、これらの事を今のうちから心掛けておくといいかもしれません。
- 仕事をバランスよく振る
- 自分自身の管理
- 話す時間を用意する
1. 仕事をバランスよく振る
これまでに4名の部下を持ってきましたが、仕事を振るのは非常に難しいです。
成長したいから仕事を沢山欲しい部下もいますし、プライベートが大事だから仕事をあまり欲しくない部下もいます。
求めているより少し多めの仕事を与える、という意識を常に心がけています。このバランスが崩れると部下のやる気がそがれます。
また、本人の能力より少し難しいの仕事を与える、というのも大事でした。私も含めてなのですが、人は、これもできます、あれもできます、と自身満々に発言してしまうものです。
しかし、それを信じて難しい仕事を与えると、難し過ぎてその人が鬱になる事がありました。
逆に簡単すぎると、すぐに仕事が終わってしまい、指示待ち状態になってしまいます。こうなると、私も指示を沢山与えないといけませんし、向こう側も暇で、やる気がなくなってしまいます。
バランスよく、少し多く・少し難しい仕事を与えることが大事でした。この見極めは難しいですがね。
2. 自分自身の管理
私みたいな若い中間管理職だと、自分の仕事もやり、部下の仕事もやらないといけません。そんな中、思うのは「部下の管理より、自分の管理をまずはしろ」という事です。
何故かというと、自分に余裕がないと、部下への指示が出せないんです。
私は徹底的に自分の仕事量を見積もる事を始めました。それまでは、
「ここまでだったら、3日でできるな」
と思っていた業務内容でも、
「いや、部下からの相談の時間、指示の時間を含めたら4日かかる」
「いや、あの打ち合わせが長引いたら5日はかかる」
「いや、失敗したら7日はかかる」
というように、少し深く見積もる事を始めました。
そして、1日の自分の目標を決定して、その目標が達成されたら帰る、達成されなかったら残業する、という働き方を徹底しました。
こうすることで、心に余裕が生まれた結果、部下の相談に親身に耳を傾けられたり、部下が気軽に相談しやすい環境が生まれました。
前職の管理職を見ていると、この「自分自身の管理」が出来ていない中間管理職(係長・課長)が非常に多かったです。
部下の質問に対して、
「今忙しいから後にして!」とかキレ気味に答えたり、
自分が多忙な事を理由に
「全部自分で考えて」
と丸投げしたりと酷かったですね。
3. 話す時間を用意する
管理職になって最初から心掛けていたのは、部下とのコミュニケーションです。
私は月1回、飲みでもランチでもいいので部下を1対1で誘うようにしていました。
私自身がそうだったのですが、やはり年上には話しかけ辛いものなんですよね。
なので、こちらが場を用意して話を聞きだしてあげることは大事だなと感じました。
また普段の日常業務での軽い声掛けなんかも大事だなと思います。例えば「昨日よく眠れた?」とか「彼女と最近どう?」みたいなどうでもいい話でいいと思います。それが仕事場の雰囲気に繋がりますからね。
これらの事は30歳手前だから気づけたコツだったかもしれません。
40歳前後では頭も固くなっていますし、部下との年齢差もありますので、気づけない可能性が高いです。
そして会社が教えてくれなければ、「管理能力のない管理職」の出来上がりです。
この歳で管理職を経験できたのは、本当に自分のスキルアップになったなと感じています。
そういったスキルアップを感じられるのが、ベンチャーへ転職した醍醐味ですね。
転職後の喜びシリーズはこちら↓
前の記事↓